ゴルフクラブのイノベーション


2016年の女子メジャー大会初戦のサロンパスレディースは世界ランキング3位のL・トンプソンが前評判通りの実力を発揮して勝利を収めた。身長180cmの体格を生かしたダイナミックなスイングから繰り出す飛距離が多くの視線を浴びるのと同時に、彼女の使うパターにも注目が集まった。

報道写真などを見ても分かるほどの大きさを持ったそれは、別名『双眼鏡パター』とも呼ばれるCURE PUTTERS社の“CURE RX5”。高い慣性モーメントが安定したストロークを実現するだけではなく、ウェイトバランスやライ角の調整、シャフト交換などが簡単に出来る革新的なパターである。

また、注目という点では、今年のマスターズにおいてはアマチュアながら21位タイに入る活躍を見せたB・デシャンボーも忘れてはならない。ご存知の方も多いとは思うが、彼が使っていたイーデル社の5番アイアン~PWには全て同じ長さのシャフトが装着されていた。その独創的な発想は世界中のメディアが報じ、各方面から賛否両論の色々な声が聞かれた。

通常、大手メーカーが発売するクラブは最大公約数的なものになって当然だろう。しかし、ゴルフ業界には多くのクラフトマンが存在し、1ストロークでも減らそうと独創的なギアを世に送り出している。日本国内でも『地クラブ』と呼ばれる少量生産のクラブが流通し、バッグに入れているプロゴルファーも少なくない。もしかするとゴルフ業界にはまだまだ型にはまりきらないイノベーティブな部分が残っているのではないだろうか?そう考えると、これからどんな面白いギアが登場するのか楽しみでならない。

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