ダスティン・ジョンソンが、悲願のメジャータイトルを手にした。
昨年、チェンバーズベイのグリーンサイドで見たあの姿。
『しばらくは立ち直れないかもしれない』
そんなコメントの1年後、U.S.OPENの日曜日18番ホールには、全く対照的な姿の彼が居た。本当によかった。
ダスティン・ジョンソンといえば、その大きな飛距離が武器なのは間違いない。今回のフィールドでもNO.1の飛距離を武器に、有利にゲームを進めてきた。
初めて本物の彼を見た時、その一閃に目を奪われた。本当に世界は広いと肌で感じた。しかしながら、その誰もが憧れるロングショットよりも、もっと凄いインパクトを感じるパートがあった。それは、アプローチショットだった。
なんともしなやかで柔らかい身体と腕の使い方で、ピンの付近にピタりと止めてくる。そのアプローチには本当に凄みを感じた。少し距離のあるアプローチは、腕を柔軟に使い"浮力"のあるショットを。グリーンサイドからのアプローチは、少し腕を硬く使い"足の長い"ショットを。
私的に、今回の優勝候補の筆頭はダスティンだった。後付けになってしまうが、実はそんな事もなかったりする。マスターズだって、昨年全米プロだって、その前のメジャーだって同じく筆頭だった。つまり、2011年のU.S.OPEN、メリーランドで見たあの日から、すっかり好きになってしまったということ。私もかなりアップライトなトップだし、シャットフェイスだし。あの豪快なショットには足元にも及ばないけど、せめてあのしなやかなアプローチは真似してみたいなと思う。 柔らかく、しなやかに。
夏の世界的スポーツイベントの影響もあり、来月には2つのメジャーがある。WGCもある。どうであれ私の優勝候補筆頭は、引き継ぎDJ(ダスティン・ジョンソン)ということにしておこう。
<石井忍プロフィール>
日本大学ゴルフ部出身。ツアープロからコーチに転身。現在では、ゴルフ雑誌やインターネットを中心としたメディアやジュニアゴルフトーナメントのアドバイザーなど、多岐にわたり活動。また、ゴルフ練習場ジャパンゴルフ(千葉市)にてACE GOLFCLUB:エースゴルフクラブを展開し、アマチュアに向け、その経験を活かしたレッスン活動も行っている。
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